2025年度 くらしの助け合いの会 にこりーな主催「救命講習会」を行いました

くらしの助け合いの会「にこりーな」では、活動中または日常生活でもしもの事があった時、大切な命を救うために必要な行動が迅速にできるよう、毎年救命講習会を開催しています。

「普通救命講習Ⅰ(修了証の発行あり)」を10月21日から5カ所で開催しました。

10月31日(金)は、西部センターで救命講習会を開催し、にこりーな会員を含む16名が参加しました。

戸出消防署 救命救急士の吉原さん

講師の救命救急士 吉原さんは「救急車を呼んでから現場に到着するまでにどのくらいかかると思いますか?」と参加者に問いかけ、「一般的には救急車が到着するまでに12~13分かかるといわれています。心肺停止してから約10分何もしないと後遺症が残る可能性が高くなります。だからこそ救急車が到着するまでにぜひ皆さんには心肺蘇生を行ってほしいのです」と心肺蘇生とAEDの「一次救命処置」を行う大切さをお話されました。

まず、救命処置の手順を一つずつ確認しました。倒れている人を発見したら、周囲の安全を確認する。そして、声かけを行い、反応がなければ救急車を呼び、周りの人に協力を仰ぐこと。呼吸が確認できない場合は心肺蘇生(胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸)、AEDの使用を行います。

メモを取りながら真剣にお話を聴く参加者

座学でしっかり手順を確認したあと、人形を使って胸骨圧迫の方法を学びました。

・強く(胸が約5㎝沈み込むまで)

・速く(1分間に100~120回のテンポ)

・絶え間なく

が大事なポイントということを教わりました。

お手本を見せてくださる救命救急団の橋本さん

参加者が人形を使って心肺蘇生の実践!

続いて、AEDの使い方も実践しました。AEDは不規則な動きをしている心臓に強い電圧をかけることで一時的に動きを止め、心臓を正常な動きに戻す手助けをする機械です。AEDの使い方を一通り教わった後、心肺蘇生からAEDの使用までの一連の流れを一人ひとり実践してみました。

2人一組になって一連の流れを実践

AEDの音声案内が流れると、あわててしまう場面も見られ、習ったポイントを再度確認しながらすすめる方もいらっしゃいました。

組合員活動スタッフもいざという時のために実践!

以前身内の方が倒れた際に、胸骨圧迫をしたことがあるという参加者は、「14年前に同様の講習を受けたことがあるのですが、今回改めて受講しようと思いました。学童の仕事をしていることや、近所に高齢者が多いのできっと役に立つと思います」と参加のきっかけを教えてくださいました。

その他、止血や喉にものを詰まらせた際の異物除去の方法なども学び、3時間の講習は終了しました。

普段はなかなか意識することのない「もしもの場面」。講習を通して、日常の中での備えの大切さを実感する時間となりました。

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