食の安心学習会「食品表示を読み解こう」を開催しました
10月15日(水)ボルファートとやまにて、食の安心研究所が「食の安心学習会」を開催し、組合員やとやま生協のお取引先、役職員など、88名が参加しました。
今回は、組合員から「食の安全について知りたいこと」として要望が多かった「食品表示」について、期限や食品添加物、遺伝子組み換え食品などの情報の読み取り方をテーマに、一般社団法人FOOD COMMUNICATION COMPASS代表の森田 満樹さんにご講演いただきました。

講師の森田 満樹さん
初めに、表示することが義務になっている「義務表示」と、表示してもしなくてもよい「任意表示」があることや、どのような食品に表示をつけるか、2015年に施行された「食品表示法」で決まっていることを教えていただきました。
「食品表示は、消費者にとって商品を選択するために役立つ情報がたくさん詰まっています。商品を選ぶときは、ぜひパッケージの裏面を見てください」と森田さん。
義務表示である「一括表示」は、その商品に使われている原材料や食品添加物、保存方法などが書かれています。多くの方が気にかけている食品添加物がどのように記載されているかや、表示が省略される場合があること、そもそも食品添加物がどのような役割を持っていて、安全性がどのように評価されているかも教えてくださいました。
ほかにも、賞味期限・消費期限の意味の違いや、遺伝子組み換え表示についてなど、商品を選ぶうえで自分が気になる情報を正しく読み解けるように、これまでの改正の経緯なども踏まえてお話しいただきました。
もう一つの義務表示である「栄養成分表示」は、エネルギー量やたんぱく質量、食塩相当量などがわかるため、ぜひ活用してほしい情報だそう。医師などから脂質を控えるように言われているなら脂質が少ない食品を選ぶ、たんぱく質をとるように指導されているならたんぱく質が多い食品を追加するなど、健康な生活を送るための助けになります。
最後に、森田さんは「特定の食品や成分を避けたり、反対にそればかり摂取したりするよりも、様々なものをバランスよく食べるほうが食品のリスクを減らすことにつながります。『食べ物情報』に惑わされないよう、表示を見て自分で判断できるようにしましょう」とおっしゃいました。そして、食品表示は今後も改正されていきますが、より分かりやすい表示を求めて、消費者が意見を述べていくことも大切だそうです。
食品を選ぶ際に本当に必要な情報の読み解き方や、表示の活用方法を学ぶことができ、安全・安心な食生活のヒントになる学習会となりました。
参加者 88名(会場参加56名、リモート参加32名)