富山県生協連主催 第22回「平和のつどい」が開催されました

 戦争の実相や戦後の混乱も知らない人々が増え、戦争の風化が心配される時代になっています。子や孫たちに平和な世界を残していくため、平和の大切さを考える機会として、9月2日(土)ボルファートとやまにて、富山県生活協同組合連合会主催の第22回「平和のつどい」が開催され、42名(内とやま生協29名)が参加しました。

 基調講演として、松居 弘氏より「富山大空襲で被災した体験について」と題し、松居氏の幼少期(5歳)の記憶をたどり、戦時中の生活の様子を交えながら富山大空襲の惨状や戦争体験についてお話くださいました。

 松居氏が5歳だった頃。絶えず空襲警報が鳴り響くような日常、食べ物は芋・豆の主食、配給のわずかなお米だけで、満足に食べることができないという戦時中の生活。8月2日の富山大空襲の日、焼夷弾が雨のように落下してくる中をお母さん、お姉さんたちと神通川まで必死に逃げ回った様子を生々しく伝えてくださいました。
 松居氏は、「子ども時代に体験した富山大空襲の鮮烈な記憶を体験談として記録に残し、二度と戦争を繰り返さない平和な国、平和な世界にしていくために、これからも出来るだけ多くの人々に語り継いでいきたい」と思いを語られました。

 

 とやま生協からは、ピースアクションinヒロシマに参加した常田さん(小学6年生)新垣さん(小学4年生)が、被爆者の証言や、慰霊碑、広島平和記念資料館などを見て・聴いて学んだことを報告しました。そして「平和な世界をつくるには自分たちは何ができるか」、「今回学んだこと、戦争の苦しみを色々な人に伝えて戦争をなくしていきたい」と考えたこと、感じたことを発表してくれました。

常田さん(小6)、新垣さん(小4)

 

 富山医療生協からは、原水爆禁止世界大会(長崎)に参加した岩木さん、森川さんが、現地で世界各国から集まった政府・市民代表・被爆者などの核廃止に対する取り組み報告や被爆者の証言を聴いて感じたことなどを報告されました。

「被爆者の方から話を聴いた自分たちが、同じ若者たちに伝えていかなければならない」「若い世代が核の恐怖を伝えることで、世界から核兵器のない平和な世の中動き出す大きな1歩になる」と力強く語られました。

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