福島復興支援 視察交流ツアーで被災地の現状を学ぶ

3月29日(水)~30日(木)の日程で、とやま生協の役職員、組合員理事・監事14名が3年ぶりの福島復興支援 視察交流ツアーとして福島県を訪問しました。

福島で最初に訪れたのは、富岡町のシンボル“夜ノ森の桜並木”です。全長およそ2.2kmにわたる桜並木は、これまで視察交流ツアーで訪れた際は桜の時期ではなく、車中からの見学のみだったため、「本当は桜がとてもきれいで、大勢の人が訪れる場所です」という説明を聞くだけでした。今回は、初めて桜並木を歩いて見ることができ、参加者は復興が進んでいることに感動しました。

 

夜ノ森の桜並木

双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」見学では、当時の地震・津波・原発事故の様子を映像や展示物を見ながら改めて学びました。原発事故の経過を説明する展示物の前では、参加者が足を止め、じっくりと説明に耳を 傾ける様子が見られました。  

伝承館を見学する様子

原発事故について説明を聞く参加者

2021年に震災遺構となった浪江町の請戸小学校も見学。これまでの視察・交流ツアーでは、外から外観を眺めることしかできなかった場所ですが、初めて学校内を見学し、震災と津波の恐ろしさ・被害の大きさを改めて感じました。

請戸小学校

当時のままの体育館

見学後の交流会では、とやま生協の組合員の皆さんから寄せられた1428枚・2935筆の「ALPS処理水海洋放出反対署名」をみやぎ生協・コープふくしまへお渡ししました。海洋放出反対署名は24万筆を超える取り組みとなっています。

署名をお渡しする様子
左から常田理事(とやま)、小泉理事長(とやま)、 宍戸本部長(ふくしま)、池町課長(ふくしま)

翌日は、コープふくしま方木田店を訪問し、ALPS処理水問題学習会としてALPS処理水の現状と問題点について宍戸本部長にお話いただきました。お話から「子ども、孫の世代に負担をかけたくない」という福島の方たちの強い思いを感じ、参加した私たちは、これからも遠く離れた富山からも一緒に取り組みと支援を続けていかなければならない、と気持ちを新たにしました。

説明をされる宍戸本部長

ALPS処理水問題学習会の様子

福島視察交流ツアーでは、避難指示や居住制限区域が解除された町も増え、以前より復興が進んでいるところも見ることができましたが、町に帰りたくても帰れない人々が多く残され、富岡町の帰還率20%、双葉町の帰還率1%という現状や、新たにALPS処理水海洋放出の問題に直面していることなどを考えると、まだまだ復興半ばだと感じました。

とやま生協は、今後も福島を忘れず、被災地が直面する課題・問題について学びながら、支援を続けていきます。

ALPS処理水海洋放出の「ほぼ10分でわかる動画」はこちらから↓

https://vimeo.com/745298141

 

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