活動をさがす

第3回コープでわくわく企画「漁師文化体験」

開催日
2025/11/03 (月)
時間
9:00~12:00
開催場所
富山市水橋漁港
主催
組合員活動支援グループ
講師
水橋漁民合同組合

11月3日、第3回コープでわくわく企画「漁師文化体験」を開催し、組合員親子95人が参加しました。

当日は、富山湾で獲れた魚が皆さんの食卓に届くまでを学べる企画として、富山市の水橋漁民合同組合の漁師のみなさんにご協力いただき、漁師の仕事や競り、魚の調理を体験しました。

 

たくさんの方にご参加いただいたので、3グループに分かれて順にプログラムを体験していきました。

 

定置網の映像を興味深そうに見る参加者

富山湾の漁法を学ぶプログラムでは、普段見ることができない定置網の中の様子を映像で見ながら解説を聞きました。

水橋漁港で一番多く水揚げされるのはホタルイカ。ホタルイカも定置網で獲っています。

富山湾でよく利用されている定置網漁法は、海に大きな網を設置し、入り込んだ魚を獲る漁法です。漁の対象ではない魚を獲ったり、海底をかき回してほかの生き物の住処を傷つけたりする底引き網漁に比べて環境にやさしいそう。

また、映像で紹介された漁の様子と合わせて、漁師の皆さんがどんな働き方をしているかも教えていただきました。

漁に出る船が港を出るのは深夜1時で、雨でも海がしけていないかぎり漁に出るそうです。近年は短い時間に強い雨が降ることが多く、そうした雨の後は、川から木くずなどのごみが流れてきて網に引っかかるため、漁のあとの魚の選別作業がとても大変になるというお話もお聞きしました。

新鮮な魚を届けるために漁師の皆さんが頑張っている様子を直に聞くことができ、参加者の皆さんは時折大きくうなずいたり、驚いたりしながらお話を聞いていました。

漁で使う長ーい網も持たせてもらいました!

 

 

本物の魚を使った魚種の選別、模擬競りも体験しました。

競りに出すときは魚を種類ごとに選別し、活がよく、おいしそうに見えるようにきれいに並べたり、大きさをそろえたりと、漁師さんが工夫を凝らすところ。

「魚をできるだけ高く買ってもらえるように、選別して並べてみて!」と言われ、子どもたちは氷水に思い切って手を入れ、魚をつかみます。「冷たい!」と声をあげながらも、種類ごとに魚の向きをそろえて並べ、競りを始める準備を整えました。

氷水に入った魚をつかむ子どもたち

 

次は3つのチームに分かれ、それぞれ同じ金額のお金を持って、競りを行いました。

競りは実際と同じように、箱ごとに値を付け、一番高い値段を付けたチームが箱ごと魚を買い取ることができます。できるだけたくさん買い取ることを目指して競りをスタート。

手持ちのお金を計算しながら、ほかのチームよりさらに高い値段をつけるかどうか、素早く決めていかなくてはいけません。最初はなかなか値段をつける声を上げられなかった子どもたちも、競りが進むごとに「5千円!」「6千円!」と大きな声を出せるようになっていきました。

結果は、それぞれが3箱ずつ購入しましたが、手元に一番多くお金を残したチームが「上手に買い付けできた」として優勝。

楽しみながら、魚の値段が決まっていく仕組みを学ぶことができました。

 

一番高い金額を出したチームの札が箱に入れられ、購入となります。

 

かご網漁の体験では、実際に使われているかご網とロープを使って、仕掛けづくりや、かごの引き揚げをやってみました。

海の中でもほどけないロープの結び方を漁師さんから教わって、親子で実践。お子さんたちが器用に結び方を覚え、親御さんに教えている姿も見られました。

「体験だとゆっくり結べるけど、漁に出て急いでいる時は先輩から『早く縛れ!』と怒られることもあったよ」と笑いながら漁師さんが自分の経験を話してくださると、子どもたちはびっくりしながらも「じゃあもっと早くできるようになる!」と、何度もチャレンジしている姿も見られました。

海の中でほどけない結び方を教わる子どもたち

かご網を海から引き揚げる体験もしました

 

最後に、魚の加工体験として、漁師鍋に入れるサバやフクラギを捌く体験をしました。

魚の頭を取って、お腹を開き内臓をとる作業は、お手本で見ると簡単そう。しかし、実際にやってみると、魚の表面が滑りやすく、骨も硬くてとても大変です。苦戦しながらも力を込めて魚を切り、三枚おろしに挑戦してみるお子さんもいました。

はじめて包丁を握るお子さんも、お父さんお母さんの手を借りながら捌いてみました

 

みんなで捌いた魚は、漁師さんたちが鍋にしてくれました。

大きな鍋で、すり身と一緒に骨ごと魚を煮込んだ鍋は、魚のだしがきいていてとってもおいしい!

 

できたてのなべをふぅふぅ冷ましながら食べました

魚の骨を自分でよけて食べることに慣れていないお子さんもいましたが、自分たちで捌いた魚が入っているとあって、思わず「うまーい!」と声をあげながら、みなさん夢中で召し上がっていました。

寒い中で体を動かしたこともあり、あつあつの鍋がさらにおいしく感じられたようで、おかわりする方もたくさんいらっしゃいました。

 

最後にみんなで記念撮影

 

漁や魚の選別、競り、加工など、私たちのもとに魚が届くまでにあるいろいろな仕事を体験し、富山の魚のおいしさを改めて知ることができました。

 

参加者 親子30組 95人

参加者の感想

  • 漁のいろんなことを教えてもらえて、勉強になりました。子ども同士で協力しあうこともあって、友達ができて嬉しかったです。(お子さんの感想)
  • 魚を初めてさばいてみた。包丁で魚をさばくのは難しかったけど、家でも魚をさばいてみようと思った。(お子さんの感想)
  • なかなか見る機会のない漁師さんのお仕事を子どもたちに体験させることができて、とてもよかったです。普段はどちらかと言うと魚より肉派の子どもたちですが、今回の体験を通して、漁師さんの大変さや魚の美味しさを知り、魚を好きになってくれたらいいなと思います。(保護者の感想)
  • 漁をするところから口に入るところまで、全て経験させていただき、学びと楽しさにあふれた素晴らしい企画でした。ありがとうございました!(保護者の感想)

参加募集中のイベント

これまでに開催したイベント

参加お申込み