11月15日（土）、富山県民会館にて「くらしの助け合いの会 にこりーな」主催の「整理収納セミナー」が開催されました。

「くらしの助け合いの会 にこりーな」は、日常の中でちょっとした助けが必要なときに、組合員同士で支え合う有償の助け合い活動組織です。「困ったときはお互いさま」の気持ちを大切に、笑顔で助け合える関係づくりを目指して活動しています。
開会に先立ち、「にこりーな」の平井会長は「今年で25周年の節目を迎え、皆さんの暮らしの役に立つ講座を開きたいという思いで今回のセミナーを企画しました」と挨拶されました。

第一部は、「にこりーな」の活動を紙芝居風に紹介。「にこりーな」のコーディネーターを務める組合員さんが読み手となり、利用会員からの依頼を受けるところから、コーディネーターが活動会員に依頼し、はじめての活動を行うところまでを、実際の会話を再現しながら丁寧に説明されました。

活動会員さんからは「自分のできることで喜んでもらえるのがうれしい」「無理のない範囲で調整してくれるので安心」といった活動の様子や活動への想いなどの報告もあり、参加者は興味深く耳を傾けていました。

第二部では、クラデュース株式会社代表で整理収納アドバイザーの浮田美紀子さんによる「片付けが変われば暮らしが変わる！整理収納セミナー」がスタート。浮田先生は住宅メーカーでの経験から「収納を考えて家を建てても、しばらくすると散らかってしまう」悩みに向き合ってきたことがきっかけで整理収納を学んだそうです。

講座ではまず「整理」と「収納」の基本から解説。

「整理収納で大切なのは、自分の理想のくらしをイメージすること。片付けはその理想をかなえるためのスキルなんです」と先生。片付けを進める際は、「それは理想のくらしを叶えてくれるものか？」を基準に必要かどうか判断するとよいそう。

参加者は、自宅でよく使う場所や物が少ない場所を一つ選び、そこを整理したらどんな効果があるかを“一次的・二次的・三次的”に深掘りして、綺麗な状態が続くとどうなるか、どんなくらしになるかまでを考えるワークに挑戦。「ここが片付いたら時短になるかも」と夫婦で話し合う姿や、テーブルごとの意見交換で盛り上がる様子も見られました。
「部屋が整うと、そこに住んでいる人の心や体が整う。精神にも大きな効果がある三次的効果を手に入れるために、整理をしてほしいんです」と先生は繰り返し語られました。

後半では、具体的な整理・収納の手順を紹介。

まずは収納の中身を“全部出す”ことがポイント。「全部出すと時間がかかるので、他の家事はしないと決めることが大切」とのアドバイスに、参加者からは笑い声が上がりました。

物は「要る・要らない・迷う・思い出」の4つに分類し、それぞれを一緒に収納しないことがポイント。「要ると決めたものだけで一度暮らしてみる。そうすると、迷っていたものも要るか要らないか判断できるようになります」と先生は話します。

収納では「適正量を決める」「使用頻度で分ける」「使う場所・目的でまとめる」などのコツを紹介。「処分しないのに買い物をするから物が増え、私たちが管理できる範囲以上の量を持っているから片付けられないんです」という先生のことばには、参加者のみなさんも思い当たる節があるのか、何度も頷きながら聞いておられました。

最後に先生は、「整理ができるようになるには、どうしてこれを捨てることになったのか？という原因を追究して、買い方や捨て方・習慣を変えることが必要です」と講座を締めくくられました。

講座終了後は、参加者からの質疑応答や、先生からの衣類の整理方法の提案などがあり、整理収納についてたっぷり学べる時間となりました。早速、帰宅後に整理収納をはじめた方も多かったのではないでしょうか。

今回学んだ整理収納のコツを、ぜひご自宅や「にこりーな」での活動で活かしてみてくださいね😊

 

参加人数　85名

 

参加者の感想

• 目から鱗のアイディア・考え方がいっぱいでした。まずは自分の意識改革を心して、小さなところから進めていこうと思います。きっかけをいただき感謝です。
• とても分かりやすく、意識が高まりました。帰ってから、さっそく実行したいと思います。
• にこりーなの活動は素晴らしいと思いました。もっと早く知っていれば、亡くなった母にも利用させてあげたかったです。今はフルタイムで働いているのですが、いずれ活動させていただければと思いました。
• 整理収納の順序が明確になった。すぐに家で実践、家族も巻き込みたい。
• とても参考になりました。少しずつ実際にやってみて、スッキリした気分を取り戻せるといいなと思いました。