戦後80年の節目を迎えた今年、平和を考えるきっかけの一つとして、長野県上田市にある「無言館」を見学するバス企画を行いました。
長野県へ向かうバスの中では、無言館シリーズ①という新聞記事を平和委員会の3人で朗読したり、「無言館」に関するDVDを視聴したりして、「無言館」について予習を行いました。目的地付近には12時半ごろに到着し、近くにあるきのこ村深山さんで昼食をとり無言館へ。
バス駐車場から里山の頂にある館まで徒歩8分ほどの坂道を上ると、館の前にある戦没画学生慰霊碑「記憶のパレット」がありました。そこには、5百余名の画学生の名前が刻まれています。

記憶のパレット
「無言館」とは、日中戦争・太平洋戦争で戦死した画学生たちの遺作を展示する美術館です。作家の窪島誠一郎さんが、洋画家の野見山暁治さんとともに作品を集め、1997年に長野県上田市に開館しました。昨年6月には文豪家の内田也哉子さんが共同館主になりました。
現在は、約130人の画学生が残した絵画や彫刻、イーゼルなどの愛用品など計約700点が保管・展示されています。館内は撮影禁止の為、見学の様子を撮影することはできませんでしたが、みなさん真剣な様子で館内の展示を見て回っていました。
帰りのバスの中ではみなさんに「無言館」の感想を記入してもらい、その感想を交わしながら交流を深めました。

建物の前で集合写真を撮影しました
参加人数 38名
参加者の感想
- 20~30代の若者がどんな思いで戦争に行かなければならなかったのか、今の私達には想像すら出来ませんでした。彼らの才能を戦争で失った事は大変残念だと思います。私達は彼らが失った時間があり未来もあります。もっと時間を大切にして平和な時間がいつまでも続くことを期待しています。世界ではまだ戦争はあります。早く世界平和が来ることを願っています。
- 想像していたのよりずっとささやかな建物、中に流れている何ともいえない穏やかで静逸な空間に圧倒されました。
- 色々な絵があって全部上手でした。景色の絵や人の絵が多かったです。私が絵をみて思ったことは、もう絶対に戦争はしたらダメだという事です。(小学4年生)